中国外交部(外務省)領事司が明らかにしたところによると、中国政府は現在、ネパールに滞在している中国人の帰国手配に全力を挙げており、26日には、中国の民間航空機9便が中国人約1000人を帰国させた。京華時報が報じた。
インターネット上で、「中国のパスポートを持っていれば無料で飛行機に乗れる」というニュースが出回っていることについて、外交部の関連部門は、「今のところ、そのような通知は受けていない」と注意を呼び掛けている。
多くの中国人が無事に帰国できるよう、中国政府が速やかに対応していることに、多くのネットユーザーが称賛の声を上げている。
帰国には自分でチケット予約が必要
在ネパール中国大使館の劉暁光・武官が26日、一部の航空会社が料金を吊り上げていることを非難し、「騙されて高額チケットを購入しないように。中国のパスポートを持っている人は誰でも無料で搭乗できる」と発言したことから、「ネパールに滞在している中国人は無料で飛行機に乗って帰国できる」との誤解が広まっている。なお、劉武官に取材を試みたものの、連絡は取れていない。
「中国のパスポートを持って入れば無料で飛行機に乗れる」というニュースについて、同日夜、同部世界領事保護・サービス応急呼び出しセンターは取材に対して、「今のところ、そのような通知は受けていない」とし、「ネパールに滞在している中国人が飛行機で帰国したい場合、東方航空、中国国際航空、四川航空、南方航空の4社に問い合わせることができる。チケットの予約は、自分で航空会社に連絡してしなければならない」とした。また、料金が高騰していることに関しては、「法外な値段である場合、ネパール大使館に連絡し、相談することができる」とした。
同日、あるメディアが、「一部の航空会社のネパールから中国に向かうチケットの料金が1000ドル(約12万円)に高騰している」と報道した。同メディアは、具体的な航空会社に関しては言及していないものの、ネット上では、「中国国際航空」の名前が浮上している。この点について、中国国際航空の関連の職員は、完全否定。同社の内部関係者は、「代理店が料金を吊り上げている可能性はある」との見方を示した。