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人民元は中南米でさらなる「国際的役割」を果たす (2)

人民網日本語版 2015年05月27日14:25

▽国際化は新たな関門へ

中国は今や世界一の商品輸出大国であり、世界5位のサービス輸出国だ。そして人民元は世界2位の貿易融資通貨であり、5番目の支払い決済通貨だ。人民元は海外で一つ一つ足跡を残しており、今後は四大決済通貨の米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円と同じように国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)の通貨バスケットの仲間入りできるかどうかに注目が集まる。

業界関係者の説明によると、ある通貨がSDRに組み込まれるには通常2つの基準をクリアしなければならない。1つはその通貨の背景にある貨物貿易とサービス貿易の量が十分かどうか、もう1つはその通貨が自由に交換・使用できるかどうかだ。現在、中国は経済や金融の影響力については何も問題はないが、金融口座にはなおたくさんの制限があるため、今後は金融と国際市場との深い融合および通貨の自由交換の促進のペースを速める必要があるという。

人民元が国際化の次の関門を超えることについて、市場各方面は楽観的な見方を示す。たとえば中国国際金融有限公司は、一連の措置が打ち出されるのにともない、今年末には人民元が「完全に自由交換が可能な通貨」になると予想する。アジア開発銀行の李金沃チーフエコノミストは、「人民元がSDRの通貨バスケットに入れば各方面に歓迎される。慎重なドイツ銀行でさえ、人民元が2016年までにSDRに組み込まれる可能性は70%に高まったとみている」と話す。

こうした楽観的な見方には理由がないわけではない。最新の資料によると、人民元建て資本項目の個別項目40件のうち、交換できないものは4件だけで、中国の資本項目の開放度はすでに90%に迫った。また現在世界60カ国以上の中央銀行が外貨準備で人民元を保有することを選択している。

専門家は、「人民元の国際化は世界経済により大きな便宜と活力をもたらすだけでなく、国際通貨の種類が少なすぎることによりもたらされるシステム的リスクを予防し、グローバル金融の安定を促進する上でプラスになる」と説明する。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年5月27日


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