端午節(旧暦5月5日、今年は6月20日)がまもなくやって来る。今でも中国各地にはドラゴンボートの伝統が残っている。貴州省銅仁市の落塘村はドラゴンボートを自前で作るのが大変なため、インターネットで1艘購入した。16日に取材したところ、ドラゴンボートはすでに村に届いており、進水式も終わったという。端午節当日には、予定通りドラゴンボートの試合が行われる見込みだ。「新京報」が伝えた。
落塘村が購入したのは全長18メートルの大きなドラゴンボートで、ネットショッピングでもなかなかお目にかかれない「珍品」だといえる。だが淘宝(タオバオ)が扱う珍品はドラゴンボートばかりではない。
これまでに登場した珍品にはすっかり姿を消してしまったものもある。たとえば、18歳の少女の唾液が入った20元(1元は約19.9円)の小瓶、28万8800元の純血種アルパカ、安らかに笑っているようにみえる蚊の死骸、「不要」になったガールフレンド、などだ。多くは店の宣伝のためで、実際に売られたわけではない。
だが淘宝網を検索すると、まだまだたくさんの珍品が売られており、取引件数も1けた台から数千件までと幅広い。取引は順調で、コメントも活発に寄せられている。
ある大先生直筆のお守り(求財符、五鬼運財符、開光符呪霊符など)は価格39元で、コメントは1千件を超える。購入者の氏名、性別、生年月日、出生地、住所、お願いに応じて、大先生が一つ一つ手書きしてくれるという。
スピリチュアルグッズの市場にはお守りだけでなく、コンサルティングや交流を提供するサービスもある。悩み相談などは人気が高い。ペット好きなら、価格1万7800元の蜘蛛「チリアンコモン」(ローズヘアー)や10万元近い「パキスタンサソリ」(Mesobuthus eupeus)など非常に珍しいペットを手に入れることができる。