北京・上海・広州3都市に住む消費者の中古ぜいたく品購入意欲に関する調査結果によると、北京市民の60%は、「手持ちのぜいたく品を売って現金化したい」と答えたが、「市場に出回る中古ぜいたく品を購入したい」とした人は34%にとどまった。北京市民の「手持ちの中古品を売り払いたい」という願望は、上海市民よりはるかに高かった。国内でぜいたく品鑑定士の資格所持者がまだ少ないため、取扱い企業としての権威に欠ける点が、消費者が中古ぜいたく品を購入するのに二の足を踏む主要因となっているという分析もある。
民間の第三者鑑定機関「犀真奢侈品鑑定聯盟」の発起人である黄建偉氏は、次の通りコメントした。
「中国には今のところ、ぜいたく品鑑定業の業界基準が設けられていない。本物か偽物かについては、取扱い業者の『言うがまま』となっているのが現状だ。先進諸国では、ぜいたく品の産業チェーンは非常に完備されている。たとえばフランスでは、学校にぜいたく品マネジメント学科が設けられており、日本では、鑑定士の資格を取得しなければ専門ポストに就くことが認められていない。これに対し、中国のぜいたく品鑑定業はまだ新興業の段階にあり、『鑑定士の資質条件設定』『鑑定報告の権威性の確立』『業界規範の構築』など、発展への道のりは、まだまだ長くて遠い」。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年6月24日