中国では最近、大人のための塗り絵「ひみつの花園 花いっぱいのぬりえブック」が人気を呼んでいる。同書は6月に正式に中国国内で出版されて以来、各オンライン書店で完売が相継ぎ、すでに多くのホワイトカラーが海外から買い求めるようにしている。「ひみつの花園」の好調なセールスを受け、海外から輸入、あるいは国内で発掘した塗り絵ブックが中国の出版市場で新しいヒット商品となっている。
ぬりえブックのどこが魅力なのだろうか?微信(WeChat)のモーメンツでかつて流行した多くの物と同じように、この塗り絵ブームもあっという間に過ぎ去るのだろうか?人民網が伝えた。
■大人のための塗り絵がベストセラーの半分を占める
紙の本が危機的状況を迎えている現在、「ひみつの花園」が爆発的な売り上げを記録しているのは注目に値する。しかし、厳格な意味では、「ひみつの花園」は本ではない。96ページの黒いペンで描かれた線で構成された絵は幻想的な花や葉っぱ、昆虫からなり、いずれのページにも毛虫や変わった生き物が隠れている。また、花の中にはミツバチや蝶、鳥などの痕跡も見つけることができる。同書のことを「塗り絵も、宝探しもできる」魔法の本だと称する人もいる。
「ひみつの花園」の作者、ジョハンナ・バスフォード氏はスコットランドのイラストレーターで、英国のダンディ美術大学ダンカン・オブ・ジョーダンストーン校のテキスタイルデザイン科を卒業。「ひみつの花園」は、2013年に英国で出版され、あっという間に世界中でブームとなった。現在、全世界での発行部数は140万部を超え、最新作「ねむれる森」もすでに22万6000部を売り上げている。