今年は、教師に感謝を示すために盛大なパーティを行うという人は少ないものの、飲食業界もやはり「大学入試特需」の主役だ。あるレストランの責任者は、取材に対して、「子供が良い大学に合格さえすれば、保護者にとっていくら食事代がかかっても問題にならない。春節(旧正月)と大学入試終了後、飲食業界は繁忙期となる」と話した。
時代が変わり、大学入試後にプチ整形を行う卒業生も増加している。成都市内のある整形クリニックの待合室で、王さんは「大学入試前に、息子が韓国に行ってプチ整形を受けることに同意していた。でも、中東呼吸器症候群(MERS)の感染が拡大し、中国国内で鼻を高くする手術を受けることにした。息子が専攻したのはホテル科。息子の将来を考えての整形」と話した。
今年の卒業生と別れを告げ、ここ3年で最も気楽な時間を過ごしているという四川棠湖外国語学校の教師・袁栄蔓さんは、「試験終了後、ホッとしてほしい物を買ったりするのは理解できる。でも、盲目的になってはならず、理性的でなければならない」と話す。教壇に立って10年以上という袁さんはSNS上でも、「子供の素行や生活能力を養うという観点から、試験後にどんな物を買うかを決め、子供が大学に入ってから独り立ちできるようにしなければならない」と注意を呼び掛けている。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年7月9日