上海金取引所が9日に明らかにしたところによると、2015年上半期に同取引所の総取引量は前年同期比151%増加し、金やプラチナなど主要品目の取引総額も持続的に増加した。同取引所の金国際ボード設置をはじめとする資本市場の革新的措置が実施されるのにともない、中国は8年連続で世界最大の金の現物取引市場になったという。「北京日報」が伝えた。
データによると、中国の金取引量は世界の市場の流れに逆らって、13年は前年比82.9%増加し、14年も59.17%増加した。15年上半期の上海金取引所の総取引額は同139%増加し、金取引量は1万7520トンで同166%増加し、プラチナ取引量は38万トンで同151%増加した。このうち上海自由貿易試験区に設置された金国際ボードのプラットフォームでは、認可を受けて稼働し始めた後の金の取引量が4764トン、プラチナは525トンに上った。
上海金取引所は中国人民銀行(中央銀行)が設立した国内唯一の合法的な金の現物取引所であり、8年連続で世界一の規模を誇り、世界の大手取引所の金・プラチナ取引量ランキングで年々順位を上げている。今や世界的に重要な貴金属の取引市場だ。
同取引所の沈剛副総経理(副社長)は、「中国には非常に大きな金市場のニーズがある。人民元国際化と上海での国際金融センター建設が絶えず進展するのにともない、中国は金の人民元建て価格設定メカニズム構築の条件を基本的に備えるようになり、計画ではメカニズムは年内にもうち出される予定だ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月10日