天津市腫瘍病院が発表した情報によると、同病院血液科の移植治療チームは児童腫瘍科と緊密に連携し、「骨髄破壊的異質遺伝子造血幹細胞移植技術」によって、ホジキンリンパ腫を患った児童の治療に成功した。同技術によるホジキンリンパ腫の治療は国内初で、児童のホジキンリンパ腫の治療の画期的な進展となり、血液腫瘍の治療の新たな道を切り開いた。科技日報が伝えた。
患者がわずか11歳であることを鑑み、血液科の張翼鷟主任が率いる移植治療チームは慎重な議論、病状の詳細な評価を経て、従来の血液腫瘍の治療経験および国内外の文献・資料を結びつけ、「骨髄破壊的異質遺伝子造血幹細胞移植」という治療法を採用した。患者の姉の幹細胞の交差適合試験を行い、患者に合わせた骨髄破壊的事前処理プランを設定した。事前に高強度の科学治療による処理を行い、さらに抗腫瘍剤を投与し、ドナーの造血細胞の順調な移植を保証した上で、体内に残存している腫瘍細胞を最大限に除去し、再発率を引き下げた。
1ヶ月の行き届いた治療により、患者は骨髄破壊的処理、造血幹細胞ドーピング、副作用防止という3つの難関を乗り切った。これにて異質遺伝子造血幹細胞移植が成功し、一般病棟に移された。さらに2ヶ月以上の観察と治療を経て、患者は順調に骨髄抑制期を迎えており、深刻な感染や出血も見られていない。白血球が正常な水準に戻り、免疫・造血機能が完全に復活し、治療が成功した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年7月10日