2015年7月17日  
 

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中国経済の低迷が、世界的な景気後退をもたらす? (3)

人民網日本語版 2015年07月17日08:59

▽リスクは依然軽視できず

ギリシャとユーロ圏が金融支援の再開について合意したことを受け、世界はFRBの利上げと、危機終息という力強いシグナルを待ちわびるようになった。しかし、様々なリスクが存在し、依然楽観を許さない状況が続いている。

プエルトリコのデフォルトも世界にとって警告となった。米自治領プエルトリコのアレハンドロ・ガルシア・パディラ知事は6月末、総額720億ドル(約8兆8000億円)に上る債務の返済ができなくなったことを表明した。プエルトリコ政府はさらに、「プエルトリコが財政危機に陥った」と宣言する内容の、世界銀行の元チーフエコノミストが書いた経済報告書を公表した。

これについてアナリストは「世界経済は今、激動の時代を迎えつつある。次なる経済危機はソブリン債務危機だ。ギリシャやプエルトリコなど、すでに問題が明らかになった国だけでなく、ラテンアメリカなどの状況も楽観視できない。現在ラテンアメリカ経済は成長が低迷しているだけでなく、資本市場の動揺も見られる」と指摘する。世界銀行は報告書の中で、「ラテンアメリカ経済は今年、金融危機以来で最低の状態に陥り、今後も更に悪化する恐れがある」と予測している。

このほか、各国の金利が極めて低いことにもリスクが潜んでいる。国際決済銀行は6月末、年度報告書の中で、「世界の金利が、長期間にわたり極めて低い水準で推移していることは、世界経済にリスクが潜んでいることの表れ」と指摘、さらに「世界には、経済発展の不均衡、高すぎる債務負担と金融リスク、生産力発展の鈍化、マクロ経済政策の実施の余地が小さすぎるといった一連の問題が存在する」とし、各国が金融・財政政策を改善し、国際的な協調・協力を強める必要性を強調した。(編集SN)

「人民網日本語版」2015年7月17日


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