最近、韓国の小学校高学年の女子の間で化粧をする風潮があり、化粧をしていない子は同級生からのいじめに遭うことが深刻な社会問題になっている。中国新聞網が伝えた。
ソウルの小学6年生の金さん(12)のカバンの中には様々な化粧品が入っている。唇をよりふっくらと見せる口紅、顔全体に塗るBBクリーム、目元を立体的にするアイクリームは必需品だ。彼女は「私のクラスの女子18人中12人は化粧をしています。多くの子が小学4、5年生から化粧をし始めています」と語る。
ソウル市マポ区の文房具屋の店主は「唇に塗る色付きのローズウォーターは甘い香りがするので小学生に人気があります」と話す。
最近は多くの韓国の小学生の中で携帯電話で化粧をした自分を撮影し、SNSに動画をアップしている。低年齢の購買層に合わせて、いくつかの化粧品ウェブサイトは低年齢者用化粧品を売り出した。韓国メディアはこぞって「小学生と中学生の化粧法」などの特別番組を放映している。
韓国の「京郷新聞」紙は「テレビの中には常に十代のスターが厚化粧でステージに出ており、これらの未成年のスターは男女のアイドルである。彼らの行為は低年齢層が化粧をするという現象を引き起こし、それを助長している」と分析している。
このことに対し、慶煕大学の李澤光教授は「現在、韓国の十代の未成年者は露出の多い大人の服を着ている。これは一方では青少年の性犯罪を誘発し、もう一方で青少年に早すぎる性的な概念を植え付けており、青少年の健全な成長に悪影響を及ぼしている」と憂慮している。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年7月23日