消え去るアベノミクスの「魔力」 (3)

確かに、過去2年あまりにわたり、安倍内閣は憲法改正に向け、一歩ずつ歩みを進めてきた。しかし、安保法案の強制採決後、下落し続ける支持率と、リセッションに向かう日本経済に直面した安倍内閣は、どのような手を打つのだろう？

ジェームズ・リカーズ氏は最近発表した文章の中で「短期的に見ると、日本円を再度切り下げることが唯一の選択肢だろう。1ドル＝150円前後まで引き下げなければ、2％のインフレ目標は達成できない」と指摘した。

国際通貨基金（IMF）は日銀に対し、インフレ目標を実現するために、必要に応じて追加金融緩和を準備するよう要請した一方で、「政府が中期財政健全化と構造改革を実行しなければ、追加緩和によって弊害が生じる可能性がある」と強調、「日本が経済拡張のために円安に過度に依存している」との見解を示している。（編集SN）

「人民網日本語版」2015年7月31日