調査によると、今年第2四半期(4-6月)に住宅を購入した人のうち、30歳以下の若者が占める割合は前年同期比2ポイント上昇した。住宅を購入した若者のうち、学校を卒業してすぐに買った人は、非常に少ない。毎日多くの購入希望者に接する広州・新塘新世界のマーケティング担当者によると、たとえ人気のマンションでも、「卒房族(卒業してすぐに住宅を購入する人)」の割合は5%にも満たないという。羊城晩報が伝えた。
〇住宅を購入する若者は増えているが、「卒房族」はまだまだ少数派
中国ではここ数年、IT、アミューズメント、金融・投資、新エネルギー、医薬などさまざまな新興産業が猛烈な勢いで発展しており、それにつれて「年若き」富豪の数も増える一方だ。中国の長者番付「胡潤百富(2014年)」には、すでに1990年代生まれが登場している。
若者の財産が増えている状況は、不動産市場にも明確に反映されている。不動産開発大手の合富輝煌が発表した統計データによると、今年第2四半期、住宅を購入した人のうち、30歳以下の若者が34%を占め、この割合は前年同期比2ポイント上昇した。30歳以下の住宅購入者は、不動産市場において2番目に大きな消費者層となっており、彼らの消費力は、31歳から40歳の年齢層に次いで大きい。
住宅購入者の若年化現象に、業界専門家は深い印象を覚えている。広州方円不動産顧問有限公司の頼崢・副総経理は、「最近のマンション市場では、2~3年前に卒業した若い人が、有人と共同で購入するケースが珍しくなくなった。彼らは、総額100万元(約2千万元)ほどの物件を購入する。購入費の8割は公共積立金から借り入れ、自分の預金や両親からの資金援助によって、残り20万元(約400万円)の頭金を工面する。彼らは、両親や友人から支援を受ける場合が多く、ほとんどが、ITや金融などの高収入業界で働いている」と述べた。