元労働者を探して山東省を20年旅
中国人民抗日戦争記念館が2014年、日本に強制連行された中国人労働者3万4282人のリストを公表した。うち、山東省の人が、全体の4分の1を占める9177人いた。中国全土で2番目に多い数だ。うち、約600人が済南市の人。リスト公表後、韓さんは時間ができると、山東省の元強制労働者やその家族を探し、山東省全域を行き巡った。
10年前、韓さんは、日本の関連機関が1970年代に作成した「連行した中国人の名簿」を入手した。その名簿によると、当時、強制連行された中国人の多くが19-40歳だった。「1943年に連行された時、最も若かった19歳の人でも、今は91歳になっている」と韓さん。