ロレアルやP&Gなど他の競合他社と比べ、資生堂の強みは、早くから中国市場で化粧品専門店を幅広く展開している点だ。ただ、同社は現在、中国の地方都市に6千あまりの化粧品専門店を持つが、大手スーパー・百貨店・量販店などの低迷とEコマースの台頭という二重の圧力により、成長が伸び悩んでいる。
高野氏は「化粧品専門店の販売チャネルは、今後急速な拡張を続けることは無い。これからは、個別の店舗の売上向上に重点を置く」とした一方で、「それぞれのチャネルが、その他のチャネルには無い特徴と強みを持っている。例えば、ドラッグストアは便利で、百貨店ではプレミアムな体験が提供できる。化粧品専門店は人と人との交流を通じたサービスを提供できる。中国のEコマースの発展は速く、専門店にも確かに影響が及んでいるが、Eコマースが実店舗に取って代わることはできない」と述べた。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年8月5日