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欧米の日用化学品メーカー、農村市場に進出 日韓系は売り上げ増 (2)

人民網日本語版 2015年08月13日08:19

▽欧米の大手メーカー、農村市場に進出

中国百貨商業協会化粧品・洗浄用品分会副秘書長の谷俊氏は「欧米の大手日用化学品メーカーの業績が下がった主な原因は、消費の疲弊と競争の加速だ。中国市場を見ると日韓・中国ブランドの台頭と、ネット通販による打撃により、欧米ブランドに大きな圧力がかかった」と指摘する。

業界観測筋は「日韓ブランドの製品はアジア人の肌質に合っている。若い消費者にも、新製品を受け入れやすい。これに比べ、P&Gやユニリーバの多くの一般化粧品はブランドの老化が進んでいる」と指摘する。

中国市場の争奪に向け、大手メーカーは自社ブランドの位置づけを引き下げて市場の開拓に取り組んでいる。6月1日に実施されたスキンケア商品の関税引き下げ政策を受け、ロレアル、エスティローダー、アモーレパシフィック、資生堂などの外資ブランドは一部製品の値下げを発表、2割以上の値下げになった商品もある。業界観測筋は「価格調整で国内消費者をひきつけようとしているのは、中国人消費者が海外通販や代理購入などで国外から商品を購入するのを防ぎ、中国市場の業績に打撃が及ぶのを避けるため」と指摘する。

P&G、ユニリーバ、ロレアルなどは販売のターゲットを農村に向けた。今年6月、同3社は中国ネット通販サイト最大手のタオバオ(淘宝網)と共に農村で事業展開し、60県・1000カ所の村でバス・トイレタリー用品を販売、10県・300カ所の村でスキンケア・メイクレッスンを実施した。

業界観測筋は、「大手日用化学品メーカーが農村市場に進出するのはよいこと。農村の末端市場は大きく、偽物が数多く出回っている。これまで大手メーカーが見向きもしなかった分野が今、肥沃な処女地となっている」と指摘する。(編集SN)

「人民網日本語版」2015年8月13日


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