2015年の自動車産業は、産業全体が「新常態」(ニューノーマル)に突入するのにともない、販売の伸びが鈍化し、もともとあった主な矛盾点がさらに顕在化している。中国経済網が伝えた。
調査研究の結果、今年上半期に自動車メーカーと自動車ディーラーの緊張関係が続いた主な原因として、ディーラーの投資利益率が低く、ディーラーが損失を被る側面が持続的に拡大し、ディーラーが生存の危機に直面していることや、業界の在庫水準の平均が警戒ラインを超え、実際の販売価格が出荷価格を下回る価格の逆転がよくみられる現象となり、ディーラーの利益構造がバランスを失っていることがあるとわかった。メーカーはその強みを利用して独占的に振る舞い、ディーラーが受け取るべき利益をいろいろな面で損なっている。
▽気を吐く独自ブランド 在庫問題が引き続き悪化
中華全国工商業連合会自動車ディーラー商会(CADCC)が21日に発表した「中国自動車ディーラー満足度調査報告(2015年)」によると、中国独自ブランド車のディーラーの満足度は軒並み合弁企業より高かった。またディーラーの間で損失の拡大、在庫の警戒ラインへの接近が一般的な現象になっている。
この調査研究では年間販売量20万台以上の自動車ブランド25ブランドが調査対象となった。集まったサンプル数は329に上り、一線都市、二線都市、三線都市、四線都市を網羅した。対象ブランドのディーラーの満足度平均は48.3ポイント(p)で、上位3ブランドは哈弗(ホーバー)、シボレー、ベンツで、ホーバーは73.3pだった。ワースト3は比亜迪、フランス系のプジョー、シトロエン。前回1位のアウディは今回は下から5番目だった。