春の清明節と同じく、中国の中元節も先祖を祀る重要な日だ。田舎に暮らしている人は、先祖のお墓参りに行く。都市部に暮らしている人が十字路の周りでお線香を炊いたり、紙で作ったお金を燃やしたりする。十字路は四方八方に通じているということで、いち早く天国に届くと信じられていたのだ。しかし、火事が起きる可能性も高いので、今では法律で禁止されている。
一般には中元の夜の宴会のような民俗的なイベントがあるが、俗にいう「七月半」(日本でいうお盆のようなもの)での重要な習慣は「放河灯」である。
「河灯」は「蓮の花の灯り」とも呼ばれ、一般的には底の部分にランプや蝋燭を置き、中元の夜に海や川、湖に放つと、河灯は流れに任せて漂っていく。「放河灯」の始まりは溺死した霊やキツネなどの獣の霊を極楽浄土へ導くためだと言われており、その後亡くなった家族を追悼し、生きていることへの感謝へと発展した。>>
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