ビッグデータを背景とするデジタル化研究は、文化遺産の保護に何をもたらすのだろうか?それは文化遺産の永久保存かもしれないし、摩訶不思議な新しい観光手段かもしれない。デジタル化が進めば、車を使わずとも現地の風景を実感し、指を動かすだけでバーチャルとリアルの間を行き来できるようになる。科技日報が伝えた。
2015年「敦煌フォーラム」が、8月24日に敦煌で開幕した。米国、英国、ドイツ、日本、ギリシャなどの200人以上の専門家が莫高窟に集結し、ビッグデータを背景とするデジタル図書館、文化遺産の保存・活用の現実的な問題について議論した。
敦煌研究院は1980年代に「デジタル敦煌」という構想を打ち出した。今年のフォーラムでは、国内外の歴史文化・建築・材料・情報などの分野の専門家が、「デジタル敦煌」をめぐり具体的な意見を出し、手段を提案した。東京文化財研究所・国際文化財保存修復協力センター室長の岡田健氏は、「敦煌の壁画の3Dデータ保存、洞窟の遠隔監視技術は、よりスマートかつ便利で効果の高い保護と活用を実現した」と報告し、中国の遺産保護の進展を賞賛した。
敦煌研究院が近年制作した高精度模型、アニメ番組、映画作品は、「インターネット+文化財」を実現した。旅行の楽しみを増やし、莫高窟内の貴重な文化財を効果的に保護した。(編集YF)
「人民日報海外版」2015年8月28日