中国侵略日本軍第七三一部隊罪証展示館の全面開館式が15日午前にハルビンで行われた。人民日報が伝えた。
新展示館は「日本の細菌戦」「七三一部隊――日本の細菌戦の大本営」「人体実験」「細菌兵器の開発」「細菌戦の実施」「証拠隠滅と審判」の6部構成で、展示品数は旧展示館の20倍だ。
これに先立ち、中国侵略日本軍細菌化学兵器被害者救済基金寄贈式が中国侵略日本軍第七三一部隊罪証展示館で行われた。同基金は日本軍が中国侵略時に残した化学兵器で被害を受けた人々の医療支援に充てられ、中国侵略日本軍第七三一部隊罪証展示館が管理する。細菌戦被害者のための中国初の専門基金だ。中国光彩事業促進会の王鑫岳理事は「抗日戦争の終結から70年になるが、戦争中の日本軍化学兵器による被害者が受けた傷は生涯癒えがたい。これを機に社会各界の有識者が重視し、こうした人々に一層関心を寄せ、思いやり続け、被害者がより尊厳と希望をもって生きていけるようにすることを希望する」と述べた。
最近、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争70周年が近づくにつれ、国恥を忘れず平和を大切にするよう国民に警告するため、中国侵略日本軍第七三一部隊の罪証が資料、叢書など様々な形で人々の前に示されている。
8月11日、黒竜江省公文書館は所蔵する日本による中国侵略の罪証の資料を公開した。日本「開拓団」の黒竜江省移民侵略に関する資料96点、日本関東憲兵隊から七三一部隊への「特殊輸送」に関する資料20点、日本軍の「慰安婦」強制連行に関する資料7点だ。
また、中国侵略日本軍第七三一部隊罪証展示館とハルビン市社会科学院はこのほど、大型専門叢書『中国侵略日本軍第七三一部隊罪行実録』(60巻)を刊行した。同叢書は貴重な文献資料と学術研究成果を数多く収録し、文字数は1千万字近くあり、中国初刊行の文献もある。同叢書は第2次大戦時に七三一部隊に代表される中国侵略日本軍が中国で行った細菌戦と人体実験の犯罪の史実を全面的かつ深く暴き出しており、日本による細菌戦の罪の歴史と人体実験の犯罪を研究する重要な参考資料だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年8月26日