中国科技大学の郭光燦氏が指導する中国科学院量子情報重点実験室の、李伝鋒氏が率いる研究チームは、固体構造内で初めて3次元量子もつれの量子メモリを実現した。忠実度は99.1%で、メモリの帯域は1千MHz、メモリ効率は20%。このメモリは51次元の量子を記憶する能力を持つ。
同チームは2012年に中国初の固体量子メモリ研究プラットフォームを設立し、世界に先駆けて偏光する2次元固体量子メモリを実現し、99.9%の忠実度で世界最高水準に達した。同チームはこれを踏まえた上で、光の軌道角運動量に基づきコーディングを行い、初めて狭帯域・高次元もつれ光源を生成した。さらにこのもつれ光源を固体量子メモリに記憶させることで、3次元量子もつれのメモリの忠実度を99.1%にした。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年8月28日