3D煎餅プリンター「小飛侠」による作成プロセス。煎餅1枚の作成に、最速で2分、遅くても5分しかかからない
かたや「高大上(ハイエンド・上品・高級)」な3Dプリンター企業、かたや「大衆的」な煎餅チェーン店(注:煎餅は小麦粉や緑豆などの粉を水で溶いて、鉄板上に広げて焼いたもの)、一見すると全く関係のない2種類の職業だが、意外にもある接触点で繋がった。いわゆる「3D煎餅プリンター」は、実際には、3Dプリントシステムを搭載した煎餅焼き機であり、PCまたは携帯端末で作った図案(アイアンマンやハローキティなど)に基づき、煎餅を作成することができる。新京報が伝えた。
この奇妙なコラボレーションが生まれるきっかけとなったのは、同窓会の集まりだった。施侃楽さんと呉一梁さんはいずれも、清華大学ソフトウェア学部2003年度入学生だ。4年に及ぶ大学生活中、2人の寮の部屋はすぐ近くだった。「同窓会で、僕たちの間で突然、3D煎餅プリンターのアイデアが生まれ、たちまち意気投合し、本当にそれを実現した」と施さん。呉さんは、煎餅職人に転職する前、IBM大中華区電子商取引業務ソフトウェア販売を担当、年収は100万元(約1900万円)を上回っていた。