「パッションと欲望」に欠ける日本人男性
日本の2015年版「少子化社会対策白書」によると、37.6%の未婚者が「恋愛をしたくない」と答えており、今まで恋愛経験のない約半数の男女が「恋愛は面倒」だと回答している。この「面倒」とは一体何なのか。何が日本のオタクたちの恋愛力を削いでいるのか。
○ オタクは成長しない?
70年代後期からの20年間に、日本のアニメ・ゲーム産業は急速に発展し、以来衰えは見られない。他の国では、子どもの頃には漫画を読み、大人になると読まなくなるものだが、日本ではどの年齢層にも適した漫画が存在する。また、バーチャル恋愛は日本だけに見られる独特の現象のようで、多くのオタクが永遠に中学時代を生きたいと望み、現実逃避してバーチャルな世界に生きることを楽しんでいる。
日本家族計画研究センターの北村理事は、こうした男性は「パッションと欲望が欠如している」とし、「戦後の情熱世代とは異なり、彼らは仕事や愛情に興味がなく、自分を異性との関わりからも遠ざけようとしている」と指摘する。
○ 日本経済も影響?
日本は長年景気の低迷から抜け出せず、その代償を今の日本人男児が負っているという説もある。恋愛・結婚専門家の板本氏は、「景気低迷によって日本の男性は安定した職を探すのが困難となり、多くの男性が経済力を失い、自信を喪失した」と指摘する。