陝西歴史博物館作成の唐代の粉彩俑をイメージした「唐妞」抱き枕
「萌え」で数億の売り上げ
わずか2~3年前まで故宮の文化的アイデア商品は非常につまらないものばかりだった。故宮博物院院長の単霽翔氏は「以前、故宮の商品はどれも歴史、知識を重視しており、人々に重苦しいと感じさせ、また故宮の特徴も少なかった。そのため去年10月にはこれらの商品は全て淘汰した。現在、故宮の文化的アイデア商品は有意義で人を楽しませ、かつ教育的価値を備えていることをそのコンセプトとしている」と語った。
そのため故宮は完璧な文化的アイデア商品デザインチームを立ち上げた。このチームでは専門家が文化的アイデア商品の研究開発を担当しており、専門チームはコンテストでの優秀作品の選出とそのアイデアの商品化を担当している。去年までに故宮博物院がデザイン開発した商品は7000種近くで、去年の故宮の文化的アイデア商品の売り上げは6億元を超えた。ちなみに同じ年の故宮の入場チケット収入は7億元前後となっている。予想では今年の故宮の文化的アイデア商品の売り上げはおそらく9億元に達する見込みだ。