ハルビン医科大学付属第四病院が発表した情報によると、同院の泌尿器科はこのほど黒竜江省で初となる、3Dプリンターを使った腎臓がんの正確な手術・治療に成功した。これは腎臓がんの全切除の時代に終わりを告げた。科技日報が伝えた。
高さん(53)は健康診断で右腎臓に腫瘍が見つかった。同院泌尿器科主任の徐万海教授は、最先端の3Dプリンターを用い手術を行うことを決め、患者の腎臓の腫瘍部分のみを切除し、その他の正常な腎臓を留める。しかしこの治療を実施するには、医師が腎臓の解剖構造を熟知している必要がある。一般的な腎臓CTスキャンからより目に見える情報を得るため、医師はこの情報をパソコンに入力し、3Dプリンターの技術により患者の腎臓構造を正確にコピーし、腎臓の模型を印刷した。医師は手術前に腫瘍の位置、腎臓の血管の構造や方向などをはっきりと理解できる。徐教授が率いる治療チームは手術前に病因を十分に理解し、腎臓の一部を切除する腹腔鏡手術に成功した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月21日