セルジオ・カナベーロ氏
「中国は世界初の頭部移植術に最も適した場かもしれない」。ハルビン医科大学の楊宝峰学長の招待を受け、同校で開かれた国際生物医学学術交流会議に出席したイタリア・トリノの神経外科医のセルジオ・カナベーロ氏は、驚きの発言をした。「頭部移植術は一人の医師のみでできることではなく、多学科の専門家によるチームの協力が必要だ。中国は高度集中を実現する組織力があり、ハルビン医科大学の任暁平氏のような専門家チームは、すでに霊長類の頭部移植で実質的な模索と試験を行っている。中国の卓越した組織力、集団化された運営力は、頭部移植術を行う最良の選択肢かもしれない」と話した。科技日報が伝えた。
カナベーロ氏は任氏のチームとの協力を求め訪中した。移植術の世界で高い影響力を持つ世界的に有名な2人の専門家は合意に達し、国際医療チームを結成し世界初の頭部移植術に挑戦することになった。
任氏は米国で研究中に、世界で初めて成功した複合組織移植術、手の移植術に加わった。その後は霊長類の移植術の研究に取り組み、ラットの頭部移植術の試みを行った。現在は猿の頭部移植術を検討中だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年8月27日