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「神曲」はなぜ人を洗脳できるのか

人民網日本語版 2015年12月31日08:10

かなり以前の「ねずみは米がすき(原題:老鼠愛大米)から「小さなリンゴ(原題:小苹果)」まで、「神曲」と言われる楽曲の中には、まるでウィルスのように、日がな一日、耳の中でメロディーが響き、頭の中でグルグルと回り続ける曲がある。新華網が伝えた。

このような現象は、欧米では「耳の虫(earworm)」と呼ばれている。時や場所を問わず、頭の中で同じメロディーがグルグルと回り続け、知らないうちに口ずさんでいる。

音楽知覚認知国際会議(ICMPC)の統計データによると、91%の人は、毎週最低1回は「耳の虫」を感じる経験をしており、うち4分の一は、毎日「耳の虫」を経験し、1回平均8秒間続くという。

スイス・ルツェルン大学応用科学・芸術学部の研究スタッフが50曲以上の流行歌を分析し、さまざまな人に3回以上聴いてもらい、「耳の虫」であると認めるか否かの実験を行った。その結果、「耳の虫」となるメロディーには、音符の長さが比較的長く、音程の幅が小さいという2つの特徴があり、覚えやすい簡単な曲で、歌いやすい曲であることが明らかになった。

また、研究スタッフは、疲れている、大きなストレスを感じている、またはボーっとしている時、その人の頭の中では楽曲が流れてくる傾向が高い。仕事をする日に、かなりテンションが上がっており、強迫症的傾向がある人は、「耳の虫」に脳を支配されやすく、「耳の虫」の活動時間もより長くなることを発見した。

通常、これらの人々が頭の中で複数の懸案事項を処理する際、考えを繰り返すケースが多く、そんな時は「耳の虫」は脳で歌を繰り返し歌っている。強迫症の人が同じ歌を繰り返し歌うことも、この説明から容易に理解できる。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年12月31日

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