中国自動車工業協会は12日、2016年の中国の自動車販売台数は、前年比6%増の2604万台(うち中国国内の販売台数が2540万台、輸出台数が64万台)になるとの予測を発表した。中国新聞社が報じた。
今年、中国の自動車市場の需要は約2628万台と見られている。
同協会は、今年、中国の自動車市場にプラスの影響を与える要素として、▽自動車の「供給側の改革」が硬直的需要を一層牽引する▽政策が需要を刺激する▽地域の市場が成長の潜在力をさらに発揮する▽SUV(スポーツ用多目的車)の成長が続く▽道路の建設や都市化の推進が商用車の発展をサポートする‐‐を挙げている。一方、不安要素としては、▽マクロ経済への下方圧力が続く▽輸出入市場が楽観視できない-‐などを挙げている。
上記の要素を考慮し、同協会は、今年の乗用車市場は引き続きマイナス成長となるものの、消費・需要の調整が続くことにより、SUVやMPV(多目的車)は急成長が続くと予測している。
また、国の政策の大きなサポートを得て、今年、中国の新エネルギー車は、急速な成長を続け、販売台数が約70万台になると予測されている。
ただ、自動車の輸出は前年比10%減の約64万台になり、輸入車も前年比20%減になると予測されている。
「人民網日本語版」2016年1月14日