大きな面から見ると、国際ルールの制定に中国が参加することを米国が阻止するのは不可能だ。中共の第18回党大会以来、中国は着実に発展し、さらに世界に決定的な影響を与える国となっている。中国の提唱した「一帯一路(1ベルト、1ロード)」は迅速に推進され、中国はすでに20以上の国と関連協力協定に調印し、他に数10カ国と協力の連結で合意し、アジア、アフリカ、南米、欧州の4大陸をカバーする国際生産能力協力構造を次第に形成している。中国の自由貿易圏構築も重要な進展を得た。2015年に中国は韓国、オーストラリアというアジア太平洋の重要なエコノミーと自由貿易協定に調印した。中国の計画したアジアインフラ投資銀行の陣容は創設メンバー57カ国を含め五大陸をカバーする。中国の国際競争力は高まり続けており、国際ルールの制定において中国の声をさらに発し、さらに多くの中国要素を注入するのは必然的な趨勢だ。
中国の成功が力を頼みに弱い国を虐げ、資源を独占したことによるものでは断じてないことを米国は認識すべきだ。米国が「排他」「排中」に力の限りを尽くしている中、中国が提唱したのは「開放、透明、包容」だ。中国は、世界貿易のルールは特定の国が決めるのではなく世界各国が共同で制定すべきだと主張する。中国は他国と協力する際、相手国の懸念に配慮し、各国の利益の最大公約数を求めている。中国は「一帯一路」を地政学的道具にはしておらず、ましてやこれによって勢力範囲を築こうともしていない。中国は共に協議し、共に構築し、共に享受する原則を堅持しており、他国に無理強いしたことはない。だからこそ、中国のイニシアティブと協力意向は迅速に根を下ろしたのだ。
中国はASEANを含むパートナーと米国が協力を行うことに反対しない。だが他国が悪意をもって中国の正常な協力を妨害することは受け入れられない。アジア太平洋は十分に広く、世界はさらに広大だ。大国は寛大な度量を持つべきだ。開放と包容こそが大国の風格だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年2月17日