興行収入が既に32億元(約560億円)に達している周星馳(チャウ・シンチー)監督の新作映画「美人魚(The Mermaid)」の上映期間が3カ月延長され、6月8日まで上映されることが決まった。ただ、業界関係者からは、興行収入の新記録を伸ばすためとの声も上がるなど、論議を巻き起こしている。西安晩報が報じた。
上映期間延長について、同作品の宣伝会社は、「市場を尊重してのこと。映画ファンと映画館に、上映の可能性を与えただけ。もし、観衆がいれば、映画館も自然と上映するだろう」と説明した。
「西遊記之孫悟空三打白骨精(The Monkey King 2)」も上映することのできる期間が4月8日まで延長され、「澳門風雲(From Vegas to Macau) 3」も3月20日まで延長された。通常、商業映画の上映期間は約1カ月。延長されてもその期間は1カ月程度で、「美人魚」が3カ月延長されたのは、中国商業映画の延長記録を更新していると言える。
各映画には、著作権保護のために、パスワードが掛けられている。映画館はパスワードが掛けられたデータファイルを受け取り、公開時にパスワードが伝えられる。そうすることで、公開前に内容が流出したり、海賊版が出回ったりすることを避けられる。パスワードには、使用できる期間も設定されており、上映時間を制御することができる。現在、多くの映画の設定期間は1カ月となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年3月8日