中国のネット通販大手・当当網はこのほど2015年の書籍売り上げをまとめ、初の女性作家ランキングを特別に発表した。ランキング上位は「ひみつの花園」のジョハンナ・バスフォード(第1位)、「書店主フィクリーのものがたり」のガブリエル・ゼヴィン(第2位)、「Ferryman」のクレア・マクフォール(第4位)等、いずれも現在の文学界で活躍する代表的な人物となっている。北京日報が伝えた。
このランキングでは外国人女性作家の勢いが盛んで、中国語以外の作品という異文化ギャップがあるにも関わらず、外国人女性作家の作品は中国での人気が高い。トップ20にランキングしている女性作家のうち、中国語以外の著作がその半数近くを占めている。トップ6のうち、「目送」や「孩子你慢慢来」といった中国国内で一世を風靡した龍応台が第3位に入ったほかは、全て英語または日本語の作品だった。
作品のジャンル別にみていくと、女性はその優しいタッチとロマンチックな想像力から児童書や親子関連の書籍が優勢となっており、児童書の「フリズル先生のマジック・スクールバス」のジョアンナ・コール(第5位)や「窓ぎわのトットちゃん」の黒柳徹子(第6位)がランクインしている。
中国語の作品では、文学ジャンルの女性作家の作品が中国においてより高い人気を集めている。今回上位にランクインした中国語作品の女性作家である「目送」の龍応台(第3位)と「撒哈拉的故事」の三毛(第9位)はいずれも文学ジャンルとなっている。このほかにも人々を励ますような作風で人気の中国語作品の作家も人気が高く、張徳芬は第8位にランクイン。また百歳を超える作家の楊絳の人気も非常に高く、今回のランキングでは彼女の伝記作品「我們仨」が第14位にランキングしている。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年3月10日