中国外交部(外務省)領事保護センターの常務副センター長を務める李春林氏はこのほど、「中国の国民や中国企業が世界各地に『進出』する機会がますます増えるにつれて、ここ数年、領事保護に関連した犯罪事件の発生率が高まっている。外的要因については、テロ関連事件が増え続けている。一方、中国人自身が原因で起こる人身の安全が脅かされる事件も、決して軽視することはできない。実際、海外渡航前にしっかりと学んでおけば、ほとんどの事件は避けることができる。まさに『予防は成功の自衛策』といえよう」とコメントした。新華社が報じた。
同コールセンターの統計データによると、2015年、外交部と在外中国大使館・領事館が処理した各種領事保護・協力案件は約8万6千件に上り、2014年比3割以上増加した。
李氏は、事件の状況に応じ、海外で中国人の安全が脅かされる主なリスクを、(1)国家・地域の政情不安(2)テロ勢力による暴力・破壊行為 (3)社会治安の欠如・不安定(4)突発的事件 (5)自然災害 (6)公衆衛生事件――の6タイプに分類した。
上記6タイプのうち、かなり影響力が大きいものは、(1)国家・地域の政情不安である。