●誤った情報2:地震前の動物の異常行動によって地震予測が可能
大地震が発生するたびに、生き残った人に直前のさまざまな兆候を思い返してもらうと、「魚が水面から飛び跳ねた」「ニワトリが卵を産まなくなった」「ミツバチが巣に帰ってこない」「ペットがそわそわして落ち着かなくなった」など、動物の異常行動に関する報告が多く寄せられる。
【真相】動物の異常行動から地震の発生を予測することは、昔から科学的方法として民間に広まっていることだが、科学界では、「地球の物理的状況をモニタリングしても、地震の発生を精確に予測することは難しいのに、各種要因の影響を受けやすい動物の行動を根拠とすることなど考えられない」という見方が主流となっている。
●誤った情報3:灼熱の乾燥した天気は地震の前兆
灼熱の太陽が照りつけ、非常に乾燥した天気は、地震が発生する前兆と言われている。
【真相】気候は地震との関係性はない。通常、地震は地下数キロメートルより深い震源地域で発生する。この震源地域に対して気候が及ぼす影響はほぼ皆無だ。