くまモンイラストで被災者にエール
くまモンが誕生した当時、くまモンはキャラクターであり、ビジネスチャンスであり、楽しさだった。そして地震災害が生じた現在、くまモンは暖かさであり、熱意であり、精神的な支えとなっている。熊本県が連続した地震に襲われた後、公共プラットフォームには様々なくまモンの手描きイラストが現れている。くまモンの故郷が震災に遭っているというのに、なぜ人々はイラストを描くのだろうか?
これは漫画「明日のジョー」の作者・ちばてつや氏が自身のブログでこう呼びかけたことから始まっていた。「熊本が大地震でたいへんです。あそこには友だちがたくさん住んでいるので心配です。電話をしてもまだつながりません。横浜に住む森田拳次さんから、我々マンガ家も何か応援しなくては、と先ほど、このFAXが来ました。マンガ家なので、現在の我々の気持ちをマンガでお伝えしようと」。
そこからネット上で「くまモンを描いて被災地を励まそう」という、支援の輪が広まった。ちばてつや氏のブログを見た漫画「はじめの一歩」の作者・森川ジョージ氏は「漫画家の人、そうでない人、くまモン描いて励まそうよ」とツイッターでこの運動を拡散させた。これをうけて中国のネットユーザーたちもくまモンのイラストで熊本の被災者たちの無事を祈った。あるイラストには中国を代表するパンダが登場し、くまモンにタケノコを贈り「みんな同じ熊、みんな同じ命」という言葉が添えられていた。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年4月28日