たとえ毎日一万歩歩いても、だらだら歩いているのならば、健康にほとんど有益にはならない。肉体トレーニングには、「超回復」という原理がある。心肺機能の向上であれ筋力アップであれ、トレーニングの負荷をだんだんと上げていき、トレーニング後の適当な休息期間を経て、身体機能がトレーニング前のレベルに戻る前に、再びトレーニングを行うと、上がったレベルよりさらに能力を高めることができる。
歩くという動作にも、このような原理が当てはまる。歩くスピードには個人差があるが、あまりにもゆっくりした歩行では効果が見られず、少なくとも中レベルの強度で歩かなければならない。つまり、若い人なら1分間に130歩から135歩、中年なら120歩前後、60歳以上の高齢者は100歩のペースで、連続30分以上歩くと効果がある。
このほか、歩くときの姿勢も大切だ。脚をずるずると引きずって歩く・うつむいて歩く・がに股で歩く、などの正しくない姿勢は、見た目が悪いだけではなく、疲れやすく、脚や背中の痛みの原因となり得る。さらには、身体の一部を壊す恐れもある。正しく速く歩くためには、頭を持ち上げ、胸を広げ、お腹を引っ込め、前方を見て、腕は身体の両側面に沿わせて前後に自然に振るよう心がけると良い。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月5日