西南交通大学交九里キャンパスのけん引動力国家重点実験室で、実験室副主任の梁樹林氏はこのほど取材に応え、「実験室の発展の歴史は、中国の高速鉄道の発展の歴史と言える。我々はまもなく設計時速500キロに達する動車組(高速列車)用ボギー台車の動力学的性能試験を実施し、列車の実際の運行条件を想定し、そのサスペンションデータの改善を図る」と誇らしそうに語った。科技日報が伝えた。
当初の時速数十キロの列車から486.1キロという世界最高の運行速度を記録したCRH380A動車組にいたるまで、すべての列車は正式な運行開始前にこの実験室内で「ジョギング」する必要があった。
梁氏は実験室の役割について、「実験室の設立は、中国の列車の研究開発に対して、力強い科学技術面の支援をもたらした。列車の安全保障には、どのような設計データが必要だろうか。速度を上げたあと、列車の安全性と快適性を確保するためには、どのようなサスペンションデータを設定するべきだろうか?これについては、実験室の研究データが必要だ」と分かりやすく説明した。
同実験室は国内で生産された動車組の試験を行うだけでなく、世界向けに開放された場でもある。梁氏は「韓国の新型列車もここで実験を行ったことがある。将来的にロシアに輸出される新型列車も、ここで動力学的実験を行う。ロシアの高速鉄道の軌間は、世界で一般的な1435ミリではなく1520ミリだからだ。我々の試験場は、1000−1676ミリまで対応できる」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年5月11日