7.過剰生産能力に支えられた短期的な経済成長は持続不可能なだけでなく、耐えなければならない痛みは、過剰生産能力を解消した場合よりも大きく、痛みの続く時間も長くなる。
生産能力の過剰な一部の分野の企業は、損失が拡大し、賃金の未払いも増加している。銀行も痛みに耐え、従業員も痛みに耐え、しかもその痛みはますます深刻化している。これにいかに対処するか。長い痛みよりも短い痛みの方がまだ良い。これらの企業の資産を整理すれば、土地や融資などの希少な資源を解き放つことになるだけでなく、これらの企業の従業員を社会保障の対象とし、訓練を受けさせ、新たな職に就かせ、再び希望を見せることもできる。
8.世間ではインフレだという人が増えているが、デフレだという人も少なくなく、それぞれの理由があり、慌てて結論を出すことはできない。
一方では、生産能力の過剰は依然として深刻で、工業品価格の全体的な下落という傾向はすぐには根本的に転換できず、物価全般の大幅な上昇が起こるという主張は実体的根拠を欠いている。もう一方では、市場の流動性が十分で、住民の消費能力も高い中、深刻なデフレが起こる可能性も低い。(編集MA)
「人民網日本語版」2016年5月12日