しかし、日本人のイノベーション力は、焼き餃子を、日本で普及させただけでなく、海外進出させて成功し、英語の名詞まで作ってしまった点にある。
米国西海岸のある都市のスーパーで、冷凍餃子の袋に書かれた商品名を見たことがあるが、水餃子の英単語である「DUMPLING」でもなければ、水餃子の中国語のローマ字表記「JIAOZI」でもなく、日本語の餃子を音訳した「GYOZA」だった。
さらに驚いたのは、フランスのパリに、「GYOZA BAR」というレストランが登場し、日本の焼き餃子とビールが売られていたことだ。
日本の焼き餃子は既に世界に進出しているのに対して、中国の水餃子は、中国と海外の中華料理店でしか食べられない。そのため、日本の焼き餃子は、単なるイノベーションではなく、中国の水餃子の海外市場を奪ったと言うことができる。
日本の焼き餃子が世界進出を果たした背景には、餃子製造機の発明がある。
餃子製造機を最も早く開発し、世界最大の餃子製造機メーカーとなったのは、浜松市の小さな企業「東亜工業」。元々はバイクの部品を製造していた企業だ。
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