◆見どころ2
科学装置がよりハイスペックに、積載量も増加
天宮2号は「天宮1号」をベースに開発された宇宙船で、外観はまったく同じだが、任務内容は異なる。天宮1号はドッキング目標機で、有人宇宙船とのドッキング実験任務を主に遂行した。天宮2号は中国初の宇宙補給機能を持つ有人宇宙実験室で、宇宙飛行士の30日間の駐留を初めて実現し、推進剤の宇宙補給技術の試験を初実施し、大規模な科学実験を行う。
中国航天科技集団公司第五研究院宇宙実験室システム副チーフデザイナーの廖建林氏によると、天宮2号は科学装置がハイスペックになり、積載量が増え、内部環境が改善されるほか、先進的な設備が搭載された。
天宮2号のシステム設計がモジュール化されていることに注目だ。つまり問題発生時のスムーズな交換、軌道上のメンテナンスが可能になる。これは中国の宇宙事業で初のことだ。
◆見どころ3
中国有人宇宙事業史上最多の科学実験を展開
中国初の本当の意味での正式な宇宙実験室である天宮2号は、宇宙飛行士の軌道上の中期駐留を検証するほか、14件の宇宙科学・応用実験を行う。これは主に微小重力基礎物理、微小重力液体物理、宇宙材料科学、宇宙生命科学、宇宙天文観測、宇宙環境観測、地球観測・地球科学の研究と応用、新技術応用試験という8分野に関わる。中国有人宇宙事業の歴史において、最も多くの科学任務が遂行されることになる。
宇宙飛行士は神舟11号に乗り天宮2号とドッキングしたあと、総合材料加工実験、高等植物栽培実験という2つの実験に直接参与する。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年9月14日
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