宇宙実験室「天宮2号」が7月9日に酒泉衛星発射センターに運ばれ、発射エリアでの総組立・試験作業に入った。今月9日、「長征2号F T2」ロケットと共に、発射台に垂直輸送された。また11日、3時間半にわたる全システム発射訓練を実施した。天宮2号を打ち上げる長征2号F T2ロケットは12日、燃料注入前の準備に入った。人民網が伝えた。
計画によると、天宮2号は今月15−20日の間に打ち上げられ、軌道上での試験を行い、自主運行モードに入る。それから有人宇宙船「神舟11号」を迎える準備を整える。
天宮2号はドッキング目標機である天宮1号と異なり中国初の本当の意味での正式な宇宙実験室であり、中国の有人飛行時間が最長の宇宙船になる。天宮2号は打ち上げ後、宇宙飛行士の中期駐留、軌道上での推進剤の補給、軌道上でのメンテナンス技術の試験という3大任務を実施する。天宮2号は2011年に打ち上げられた天宮1号と何が異なるのだろうか、船内はどのような様子なのだろうか、一般人と密接に関連するどのような科学実験を行うのだろうか。
◆見どころ1
船内は居住空間がより快適に便利に
天宮2号の打ち上げ後、宇宙飛行士2人が入居する。彼らはそこで30日間勤務・生活し、軌道上中期駐留を検証する。これは中国の有人飛行時間が最も長い任務となる。
天宮2号チーフデザイナーの朱樅鵬氏は「宇宙飛行士のより快適な生活・勤務環境を整えるため、住み心地のいいデザインを全面的に採用した。これには衣食住、音響光学、船内の装飾、騒音低減などが含まれ、補助装置も追加されている」と説明した。
朱氏によると、この補助装置とは船内で使用される多機能デスクだ。宇宙飛行士はこれを使い事務や食事、さらには科学実験を行うことができ、生活と仕事に利用できる。通信面で、船内にはブルートゥースイヤホンとブルートゥーススピーカーがあり、地球との通信がしやすい。
さらに船内にはじゅうたんが敷かれている。船内の照明は淡黄色で、明るさを手動で調節できる。さらに宇宙飛行士全員に、ベッドライトが取り付けられている。
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