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人民網日本語版>>経済

中国人が米独日まで行って自国製品を買うのはなぜ? (2)

人民網日本語版 2016年10月25日08:29

こうした現象の背後には製造基準という要因もあれば、企業による市場の位置づけという要因もある。基準についてみると、中国の一部の消費財の国内基準は、化学的安全性の面で欧州連合(EU)や米国などの基準とは開きがある。一連のメーカーが、同種の製品を製造していながら、長年にわたって国内販売製品と輸出製品で異なる指標を用いて品質のコントロールをしてきたという事情もある。市場の位置づけについてみると、これまで輸出加工を手がけるメーカーの多くが国内市場では製品の品質に対する敏感度がそれほど高くないと考え、国の基準を満たしていればよいとして、国内販売製品の品質向上にあまり力を入れてこなかった。また一連のメーカーが独自ブランドを樹立し、国内市場を開拓するのは難しいとして、輸出加工に専念する道を選んだこともある。

同責任者は、「こうした状況は国内で消費ニーズと消費レベルが高まる現実にますます合致しなくなっており、国内のミドルクラス・ハイクラスの消費ニーズが国内市場では満たされない状況を招いている。有効な供給とミドル・ハイクラスへの供給が不足し、消費を外部に流出させ、国内消費者が海外市場で争って買い物するという風潮を招いている」と指摘する。

そこで国は輸出企業が国内向け製品と海外向け製品が同じ生産ラインを使用し、同じ基準で製造し、同じ品質水準を達成するよう積極的に促している。この「3同」(同ライン、同基準、同水準)は、「2016年消費財の基準・品質の向上促進計画」に組み込まれた。

同委の劉衛軍副委員長は、「この取り組みは企業にとってプラスであり、企業の製品が輸出されるだけでなく、国内でもよりよい販路をもち、両市場でシェアを獲得することが可能になり。消費者にとってもプラスであり、海外で売られていた『メードインチャイナ』が国内でも買えるようになるので、一挙『多』得の取り組みだといえる」と話す。


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コメント

最新コメント

中川 清三   2016-10-26125.53.124.*
 「自国製品を海外から運ぶ怪現象はどうしたらなくなるのか」という記事を見て、腹を抱えて笑ってしまうほど面白かった。7~8年ほど前の日本の《百均=百円ショップ》では中国製の雑貨や小物が沢山売られて、その当時は安かろう悪かろうと妙に納得する自分がいた。しかし最近の百均では中国製が日本製に代わって、中国製は品質の良いものに絞られている。 近年になり訪日中国人が百均に来るようになり、ドラッグストアーと同じように百均にも沢山の中国人がきて大量に買っている。日本には最大手の「ダイソー」があり、そのダイソーが中国に進出し規模拡大中だが、いま中国で珍現象が起きていると産経新聞が報じていた。内容は北京のダイソーにきた中国人客は、わざわざ高い代金払ってメイドインチャイナの品物を買っていく、同じ物が北京市内の雑貨店に安く売られているのに、何故か日本の百均にきて高い物を買う様子が珍現象だと書いてあった。 理由はたぶん、中国人は中国製の品質を疑っている、同じ中国製の物を日本人のバイヤーが見て 良い物 と判断してショップに陳列してあるからダイソーを信用したのだろう、値段は10倍も高かったそうだ。 又最近は日本製の中古品がアジアや中東・アフリカで人気に火が付き、ビルの建築ラッシュで賑わうフリッピンでは、日本製の机イス等の事務用品や中古自転車が飛ぶように売れているとテレビの報道で知った。特にオフィースで使うイスが違ったデザインや色違いでも日本製が良いと、新しいオフィースで中古の色違いの物が使われていた。自転車も「日本人が使っていた物」というだけで、中国製や韓国製の新品より日本の中古品が好まれている。訳は日本製の中古品は壊れないからだと言っていた。

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