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電子書籍が普及する中、日本人が紙の本が好きなのはなぜ?

人民網日本語版 2018年04月28日09:51

 

 

中国新聞出版研究院がこのほど発表した第13回全国国民読書調査報告によると、2015年、中国の成人のデジタル書籍の利用率は7年連続で上昇し、64.0%に達した。スマホを使って利用している人のうち、約8割が微信(WeChat)を通して読書をしていた。同年、中国の国民の紙の本の読書量は平均4.58冊、電子書籍は平均3.26冊だった。成人の4割以上が「自分の読書量は比較的少ない」と感じている。

日本では、電車の中、喫茶店、電車を待つプラットフォームなどで、老若男女、いろんな職業の人が本や新聞を真剣に読んでいる姿を目にすることができる。

日本人の読書習慣は子供のころから培われる。日本人の多くは、学校を卒業したからといって、勉強をやめてはならず、一生勉強し続けなければならないと考えている。また、どんな本であっても、誰でもそこから知識を学ぶことができる。そして、学問の多くは通勤途中の電車の中で学ぶものだと考えている人も多い。

日本では、子供のころから良い読書習慣を培うだけでなく、そのための良い環境も整っている。1947年、日本出版協会、日本図書館協会、取次・書店の流通組織などが参加して「読書週間実行委員会」が結成され、第1回「読書週間」が行われた。「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」を合言葉に、今でも毎年10月27日から11月9日までの2週間にわたり、同キャンペーンが行われている。1980年代のある統計によると、日本のほとんどの世帯が新聞を取っており、定期購読している人の割合は世界でも上位に位置していた。

その他、書店や図書館、ひいては出版社などが、読書好きな人に便利なサービスを提供している。例えば、最新の図書情報を知ってもらい、最新の書籍情報がいつでも目に入るようにし、店に入るとすぐにおもしろい図書が見つかり、各書籍が客の視界に入るようにすることで一人でも多くの客を呼び込もうと、日本の書店はいろんな宣伝方法を使ったり、本の並べ方を変えたりしている。また、書店を訪れる人は多いものの、店内は清潔感があり、静かな音楽が流れているため、客も自然と心を落ち着かせることができ、リラックスした状態で好きな本を探すことができる。日本人の読書文化は非常に魅了的で、どんな本をどこで読んでいても、とても自然で、周りの人をも心地よくさせる。本を売る自動販売機が並ぶ駅もある。


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