成功の秘訣は統一されたコンセプト
孟氏は、今回のワールドカップを見ると、「強豪チームがそれほど強くなくなっている。そして、実力が劣るチームがそのようなチームと対戦しても、勝てるチャンスがある。例えば、ドイツやブラジルも大苦戦している。その他、新技術を応用したことで、試合を一層公平に進めることができている。そのような環境下では、強豪チームは、試合の流れを自分たちの『顔』で決めることはできない。ただ、そのような状況下でも、アジアのチームが優勝争いをするというようなことはなく、最も良くてベスト8、ベスト16入りだろう。実際には、欧州のサッカーのレベルは依然として最も高く、南米の伝統的な強豪チームを含めて、世界で最も力を持っている。今のアジア勢のレベルでは、そのような局面を打破するというのは非常に困難で、現実的ではない」と指摘した。
孟氏はアジアを代表するチームについて、「日本はその地位に恥じない。日本のチーム全体で戦うコンセプトはずっと良い結果を見せており、加えて今の技術を見ると、日本はアジアで頭一つ抜けている。コンセプトが統一されているため、技術的特徴がよく似た選手をたくさん育成しており、そのスタイルはFCバルセロナとよく似ている。そのコンセプトに対する統一された認識があるため、日本は全体的に良い戦いができる。いろんなスタイルが入り乱れている状態ではなく、コンセプトがしっかりと実行されている」と分析する。
中国はサッカーをもっと理解し確実に実行すべき
孟氏は、「2010年のワールドカップで優勝したスペインが見せた新しいシステムは、今回のワールドカップではもう優位性を失っている。やはり、もっと効率的なサッカーをしなければならず、もっとストレートに、一番スピードに乗っている状態でシュートできるようにしなければならない。例えば、センターフォワードに背の高い選手を起用するというのは、依然として多くの試合で有効だ」との見方を示す。
孟氏は中国のサッカーについて、「方向性についてもう20年以上議論しているが、いまだにその結論が出ない。例えば、そのスタイル、技術の方向性はどうするのだろう?実際の問題は、中国がまだサッカーについて十分理解できていないことだ。サッカーとはどんなもので、どのように試合を進めるのか、本当の意味でハイレベルのサッカーとは何なのか、どのようなタイプのサッカーをするのかなど、未だに明確な答えが出ていない。サッカー関係者が皆レベルを向上させ、サッカーの本質を理解し、この業界を先進国と本当の意味でドッキングさせ、真剣に学び、実行しなければならない。総じて言うと、中国にはもっとプロフェッショナルな人材がさらに必要で、この問題ともっと理性的に向き合わなければならない。長年、中国のサッカーが本当の意味で進歩することができていないのは、それが主な原因だ」と指摘した。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年6月27日
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