「吉利、広汽伝祺、長城、長安などを代表とする一連の自主ブランド企業は、『成長して大人になり』、合弁企業や多国籍企業と競争する力を身につけた。吉利がボルボを買収してダイムラーに出資したことは、多くの人に考えを改めさせた。さらに中国は巨大な市場に対するコントロール権があり、中国自動車産業は競争を恐れていないし、『全面開放』の方針には中国の自信がみなぎる」。
▽第3のポイント:米国が発動した貿易戦争の実質的な打撃が徐々に顕在化する中、世界の企業と資本の目に映る中国企業の魅力がますます増大
10月9日、国際通貨基金(IMF)は世界に向けて警告を発し、今年と来年の世界経済成長率予測値を0.2ポイントずつ引き下げた。これは珍しいことといえる。
それだけではなく、翌10日には米国株式市場が暴落し、世界的な株安を引き起こした。
企業の投資も資本の流動も、元々利益に向かい損害を避ける性質をもっている。揺れ動く環境の中では、安定した環境を備え期待できる場所がさらに魅力を増し、より人気を集めることになる。
こうした背景の下、中国が「引き続き、長期にわたり外資系企業の投資が集まる場所になる」と約束したことは、まさに「一字値千金」の貴重なことだ。企業も資本も、それぞれ適切な判断をすることになる。
商務部のデータによると、今年1~8月に全国で新たに設立された外資系企業は4万1331社で、前年同期比102.7%増加し、実行ベース外資導入額は5604億3千万元(1元は約16.2円)で同2.3%増加した(米ドル換算では865億ドル<1ドルは約112.3円>、同6.1%増加)。
国際投資機構(OFII)が9月24日に発表した報告書によると、米国の第2四半期の外資系企業による直接投資は大幅に減少してマイナスとなり、15年以降で初のマイナスになった。同期に米国に流入した海外直接投資(FDI)はマイナス82億ドル、つまり流出したFDIが82億ドルだった。
このようにみていくと、次のことがごく自然にわかる。
中米経済貿易摩擦に対処するカギは、なんといっても中国自身のことをしっかりやることだ。
自分のことがしっかりできれば、危機に直面しても恐れることはない。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年10月13日
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