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中国の消費ダウングレードは本当か (2)

人民網日本語版 2018年10月17日10:36

これまでは年度単位で利用カードを作製するので一括して高額の会費を支払っていたスポーツジムが、最近は月単位の少額の会費を支払えば利用カードが作れるようになった。中古品取引のアプリケーションがブームになった。ザーサイ会社フーリンザーサイの株価が1年で200%値上がりした。北京の三源里食品市場ではアボガドが以前ほど売れなくなった。ネットユーザーはこうした現象を挙げて「消費ダウングレード」の見方を裏付けるとしている。

専門家はこれに対し、「価格は客観的な基準ではない。消費行為にしても経済力を完全に反映するものではない。『消費ダウングレード』という言い方は消費者の価格に対する敏感さとしてある程度は解釈できる」との見方を示す。

趙氏は、「所得水準が低い層ほど価格に対して敏感になり、所得水準が高い層ほど価格に無頓着だ。一部の企業は細分化された市場に向き合い、方向性を価格に敏感な層に定め、価格を前面に出した営業販売や商品の刷新などの方法で顧客を誘致し、好調な営業成績を上げ、企業規模は拡大を続け、社会に注目されるようになった。同時に、こうした企業は市場の位置づけが非常に正確で、一部の消費者に歓迎されているので、こうした消費者が消費層全体の中で注目を集める。実際にはこうした現象は『消費ダウングレード』ではない。細分化された市場の存在は逆に消費者の選択肢の増加を意味する」と説明する。

業界関係者は、「消費者のさまざまなニーズを踏まえ、品質保証を前提として、さまざまな価格帯の商品を生産することは、中国の体系的生産能力が大きく、充足したものであることを如実に物語る。全国統一市場の建設を加速し、各種所有制企業に消費財とサービスを公平に提供する上で有利な市場環境を構築することが必要だ」と語る。

見逃せないのはなんと言っても消費の円滑さの向上だ。ここ数年は、オンライン消費が消費増加の大きな注目点となり、新興の業態が高度成長を維持しているが、それと同時に、従来型小売企業も販路を積極的に開拓し、引き続き急成長ペースを維持していることが注目される。

ビッグデータ、人工知能(AI)、モバイルインターネットなどの新技術による推進、ますます整備される物流配送システムのバックアップの下、スーパーや専門店といった従来型小売業態とECプラットフォームとの融合が深まり、消費者の体験をより重視し、レストラン、ショッピング、エンターテインメント、レジャーなどさまざまな消費シーンをクロスボーダーで集めて一体化した新小売業態が次々に登場している。

ここからわかるのは、模倣型、追随型の消費段階はほぼ終わり、個性化、多様化の消費が徐々に主流になり、新興業態が急速に成長し、新商業モデルが次々に登場していることが、消費バージョンアップの歩みのさらなる加速を物語るということだ。また人々の消費観念の中で省エネ、環境保護、グリーン、ヘルシーへの関心が高まり、「お金を使わない」ことや「お金をあまり使わない」ことが行われるようになったが、これは実質的には「消費ダウングレード」ではなく、理性的な消費であり、環境保護に配慮した消費だといえる。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年10月16日


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