陳思誠・監督が旗を振った人気ドラマの映画版「北京愛情故事(Beijing Love Story)」が14日に封切られ、中国映画の興行成績をいくつも塗り替えるなど、中国全土で大ヒットとなっている。多くのタレントや評論家、観客などからは次々に高い評価が寄せられている。中国全土の多くの映画館も、バレンタインデー以降も大ヒットが続いていると声を揃え、学生だけでなく高齢の観客も多いのは珍しいと目を丸めている。同作品が年齢を問わず万人受けしていることには、業界関係者も驚きを示し、その勢いは止まりそうにない。人民網が報じた。
ネット上では、同作品を見て「感動した」、「涙を流した」などのコメントが数多く寄せられている。多くのネットユーザーによると、映画館では女性だけでなく、男性も涙を流しているという。
涙腺崩壊続出
北京のある映画館で取材をしていると、同作品を見た女性4人組が目を真っ赤にして映画館から出てきた。そのうちの1人は、「涙で化粧が全部落ちてしまった」と興奮気味に語った。また、別の女性も「ある程度心の準備をしていたのに、あんなに泣けるとは予想外だった」と語っている。
そのほか、ある男性も微博(ウェイボー)で、「涙腺がゆるい人や女性と一緒に見るという人は、絶対にハンカチを忘れてはならない」とアドバイスしている。
5組のカップルのストーリーが愛の本質を描く
5組のカップルの物語が交錯するオムニバス形式である同作品では、さまざまな世代のカップルが恋愛をめぐる問題をどのように対処するのかが描かれている。5組のストーリーが1つに交わり、人の一生と愛の全貌を描くラストシーンは大きな感動を呼ぶ。
ある観客は同作品を鑑賞した後、「未熟な初恋、激しい恋、厳しい現実、難しい結婚生活……。幸福と残酷、信頼と裏切り、期待と失望などを経験した後、愛は生と死というエピローグにも直面しなければならない。同作品を見て、愛は本当にすごいと思った。愛はとてもデリケートであると同時に、とても強い一面もある。また、はかなくもあり不朽でもある。そして、ちっぽけであり、偉大でもある。でも、結論を言うと、同作品の核心でもあり、愛の本質でもあるのは、『一緒にいる』ということだ」と感動を語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年2月19日