統計によると、中国大陸部の映画興行収入は3-8日の6日間、毎日1億元(約17億円)以上に上り、同期間の興行収入が総計9億8千万元(約166億円)に達した。現在の勢いから、同週1週間の興行収入が、初めて10億元(約170億円)の大台を突破することが確実となった。その先頭を走っているのは、西遊記の世界を描く3D大作「西遊記之大閙天宮(The Monkey King)」と人気タレントが息子や娘と一緒に出演するリアルバラエティ番組「パパ!どこ行くの」の映画版。そのほか、ギャンブルをテーマとした周潤發(チョウ・ユンファ)と謝霆鋒(ニコラス・ツェー)主演のコメディ映画「澳門風雲」やディズニー・アニメーションの最新作「アナと雪の女王」も大人気となっている。特に世界中で大ヒット中の「アナと雪の女王」は、中国大陸部で5日に封切られ、8日までの4日間で興収が6420万元(約11億円)になっている。
今年、中国のお正月映画市場は、ヒット作が連発し数々の興収記録を塗り替えている。まず、春節(旧正月)となった1月31日に過去最高の興収2億4500万(約42億円)を記録すると、その後も好調をキープしている。そして、振替出勤となった8日土曜日も、1億3700万円(約23億円)に上った。中でも、「The Monkey King」は7億1900万元(約122億円)、「パパ!どこ行くの」は5億4200万元(約92億円)に上っている。
昨年の春節(2月10日)には、周星馳(チャウ・シンチー)監督作「西游・降魔篇(Journey to the West: Conquering the Demons)」が空前の大ヒットとなり、中国大陸部の1週間当たりの映画興収が過去最高の8億6000万元(約146億円)を記録した。しかし、その後、米スーパーヒーロー映画「アイアンマン3」が5月1日に公開となり、オープニング記録1億3000万元(約22億円)を記録すると、4月29日-5月5日の興収が9億2000万元(約156億円)となり、あっさり記録を塗り替えた。そのため、今回初めて10億元を突破し、過去最高となったものの、記録が塗り替えられる日はそれほど遠くないかもしれない。
現在、中国の映画市場を牽引するのは「The Monkey King」と「パパ!どこ行くの」の2作品だ。8日の統計によると、前者は同日中国全土で2万2509回上映され、スクリーン占有率は26.56%。一方、後者は、2万1124回放映され、同率は24.92%だった。同2作品だけで、市場の50%以上を占有している計算になる。そして、「澳門風雲」や「アナと雪の女王」、ロマンチックコメディー「前任攻略」、コメディ映画「大話天仙(Just Another Margin)」が、残りの枠を巡ってしのぎを削っている。中でも、頭1つ抜けているのは、傑作と評判の高い「アナと雪の女王」で、中国全土でのスクリーン占有率が12%になっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年2月10日