2014年3月28日  
 

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坂茂氏が「建築界のノーベル賞」を受賞した理由 (4)

 2014年03月28日17:53
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 ■プリッカー賞受賞の7人の日本人建築家

 35年前にプリッカー建築賞が設立されて以来、多くの日本人建築家が同賞を受賞している。今回の坂茂氏は日本では7人目のプリッカー建築賞受賞の建築家となる。過去の受賞者は、丹下建三氏(1987年)、槙文彦氏(1993年)、安藤忠推氏(1995年)、建築ユニットSANAA(妹島和世氏と西澤立衛氏)(2010年)、伊藤豊雄氏(2013年)の6人。

 これに対し、王氏は、「日本の建築家はそれぞれ自分独自の建築観を持っている。建築に対する理解は非常に個性的だ」として、「自分が建築をどのように理解しているかを、実践の中でさまざまな試行を取り入れながら表現し、建築のある側面からそれを追求していく。ある日本の建築家は建築の社会性を追求し、ある建築家は素材を追求する。これが日本の建築の豊かさをもたらしている」と指摘する。

 ■3年連続で東アジアの建築家が受賞 中国の建築家はさらに精進の必要あり

 興味深い現象として、プリッカー建築賞が3年連続して東アジアの建築家に与えられていることがあげられる。2012年は中国の建築家・王澍氏、2013年は伊東豊雄氏、そして今年の坂茂氏だ。このため、建築評論家の王明堅氏は、「今年のプリッカー賞が再び日本の建築家に決まったことは少し意外だった」と語った。

 しかし、これも東アジアの建築家が世界の建築界で注目を浴び、再び話題となっているからのようだ。これについて、王明堅氏は、「これは、欧米の現代建築の発展が成熟してしまい、興味深い新鮮な驚きや現代建築界全体にとって意義あるものが提供できなくなってしまったため、東アジアの建築家が注目の対象となっている」として、「東アジアの建築家は世界の建築界に新しいものを提供している」と指摘した。

 具体的には、日本の建築界はすでに数十年間にわたる思想の系譜を持っている。王明賢氏は、「日本は1960年代に丹下健三に強い影響を受けた、大高正人、稹文彦、菊竹清訓、黒川紀章、評論家・川添登らが中心メンバーとなって展開した建築運動「メタポリズム」が生まれた。それによって生まれた現代建築には独自の理論がある。これらの建築家たちは西洋建築の精髄を吸収する一方、東洋文化として発展してきた。しかし、それと比較すると中国建築家にはまとまりがなく、思想の系譜も形成されていない。(編集MZ)

 「人民網日本語版」2013年3月28日

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