マレーシアのナジブ・ラザク首相はクアラルンプールで26日、中国政府の特使として派遣された中国外交部(外務省)の張業遂・副部長(外務次官)と会談した。中国側はマレーシア政府に対し、情報提供と意思疎通の強化を図り、MH370便がインド洋南部で墜落したことに関する情報や根拠資料を全面的かつ正確に提供し、関連諸国が引き続き捜索活動に協力するよう呼びかけ、乗客家族に対する精神的なケアに十分取り組むよう求めた。新華社が伝えた。
外交部の洪磊・報道官は、26日午後に開かれた定例記者会見において、音信を絶ったマレーシア航空機MH370便の捜索状況について、次の通り述べた。
中国の捜索船が、オーストラリア政府が『機体の残骸らしきものを発見した』と発表した海域に到着した後、その物体の確認・引き揚げ作業は、より効率的に進むであろう。捜索活動は、オーストラリア政府の発表した海域を中心に行われている。
中国海軍の揚陸艦「昆侖山」、補給艦「千島湖」、ミサイル駆逐艦「海口」の3隻の軍艦は、目標の海域に到着し、捜索活動を始めた。交通運輸部(省)の巡視船「海巡01」と救助船「南海救115」「東海救101」は、その問題の海域に急ぎ向かっている。極地観測船「雪竜」も、中国空軍が浮遊物を発見した海域での捜索を終え、オーストラリア政府が発表した海域に向かっている。中国海運集団の商船「中海韶華号」は、フランスの衛星が残骸らしき物体を発見した海域で捜索活動を行った後、やはりオーストラリア政府が発表した海域に向け航行中だ――。
マレーシアのヒシャムディン運輸相代行は26日、「マレーシア・リモート・センシング・センターが仏エアバス・ディフェンス・アンド・スペース社から提供された最新衛星画像を分析した結果、インド洋南部の海上で、MH370便の残骸の可能性がある122個の浮遊物の存在が確認された」と発表した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月27日