中露関係：冬の中の温かみ (2)

　習主席の「中国の夢」とプーチン大統領の「20年でロシアを復興」は期せずして一致し、新たな時代に中露関係の前進を促す原動力の最良の説明でもある。中露関係に対する首脳外交の戦略的先導、トップレベルデザインの役割がはっきりと示され、二国間、地域、国際問題で両国の協力は増えていく一方だ。二国間レベルでは、ロシアにとって中国は4年連続で最大の貿易相手国であり、双方は実務協力と戦略的プロジェクト協力を着実に推し進め、ロシアから中国への原油供給の増加など大型協力プロジェクトを相次いで始動し、長距離旅客機や大型ヘリコプターの共同開発などの協力を順調に進めている。双方は「シルクロード経済ベルト」の共同建設での協力強化についても検討している。人的・文化交流は注目事業が相次いでおり、新たな国レベルのテーマ年活動である中露青年友好交流年の開幕によって、両国の青年間に友好の種が蒔かれる。

　最近、中露はシリア問題、イラン核問題、朝鮮半島核問題などでの協力を一層緊密化している。特に中国海軍の護衛艦「塩城」とロシアなどの護衛艦が共に、シリアの化学兵器を輸送する北欧の船舶の護衛を行う中で、中露は良好な協力を行い、息をぴったりと合わせ、国際平和・安全維持に対する両国の責任感を具体的に示した。

　この時期のソチはすでに氷と雪に覆われているが、中露関係は大変温かみを保っている。ソチ滞在中、習主席とプーチン大統領が今年の両国関係の発展、大型の実務協力事業や人的・文化協力事業の推進、重大な国際・地域問題について連携を深めることで、双方の友情と戦略的協力が一段と深まることは間違いない。今年中露は国交樹立65周年を迎える。習主席とプーチン大統領の会談によって、より高く、より速く、より強い中露関係が促される。（編集NA）

　「人民網日本語版」2014年2月7日