胡潤(フージワーフ)研究院の2014年グローバル富豪ランキングが25日に発表された。トップはマイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏で、資産は4100億元に上り、電気通信事業で成功したメキシコのカルロス・スリム氏を抜いて、初めて同ランキング1位となった。中国は米国を抜いて世界で最も富豪が多い国となり、不動産業者のランキングでは上位10人中、7人が中国人だった。新京報が伝えた。(1元は約16円)
▽テスラCEOの資産が4倍に
同研究院は2012年から世界の富豪ランキングを作成している。同年にはスリム氏が飛ぶ鳥を落とす勢いで、すでに1994年に米経済誌「フォーブス」の世界富豪ランキングでトップだったビル・ゲイツ氏は、今年に入ってやっとスリム氏を抜き、この新しいランキングで1位を勝ち取ることができた。
この1年の間に、ゲイツ氏の個人資産が26%増加した一方、スリム氏の資産は企業の時価総額の低下やメキシコのペソ安の影響で9%目減りした。
ランキングの中で資産の増加幅が最も大きかったのは、米テスラモーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)で、資産は400億元と1年前の4倍に達した。
また今回のランキングには初めて1990年代生まれの富豪が登場した。画像共有アプリ「スナップチャット」の共同創業者のエバン・スピーゲル氏(23歳)とボビー・マーフィー氏(25歳)は、今回のランキングで最も若い富豪となった。
同研究院によると、ランキングの変化には先進国の回復傾向が反映されている。特に米国経済の大幅な回復ぶりが反映されているという。